前後（ゼンゴ）は後前（うしろまえ） 左右（サユウ）は右左（みぎひだり）
どちらがどちらなの？ 不安定な世の中

上下（ジョウゲ）なら 上下（うえした）
揺るがない天地が 空飛ぶ力なの
陰陽かげひなた

山野（サンヤ）の風雨（フウウ）を 野山（のやま）の雨風（あめかぜ）へと
転じて操る 巫女の祝詞

境内（ケイダイ）の境（さかい）の内（うち）に
取り戻そう 人気（ニンキ）と人気（ひとけ）
金銀（キンギン）も銀金（しろがねくがね）も無いけど
めでたい色があるの
私の紅白（コウハク）は紅白（あかしろ）


凹凸（オウトツ）が凸凹（でこぼこ） 表裏（ヒョウリ）が裏表（うらおもて）
どちらが正しいの？ 不条理な世の中

善悪（ゼンアク）は 善（よ）し悪（あ）し
揺るがない正義で 妖怪を倒すの
陰陽かげひなた

暗夜（アンヤ）の間隙（カンゲキ） 夜暗（よくら）がりの隙間（すきま）を
封じて鎮める 巫女の仕事

跡形（あとかた）も形跡（ケイセキ）もなく
消し飛ばそう 怪物（カイブツ） 物怪（もののけ）
紫青（シセイ）でも青紫（あおむらさき）でも叶わない
素敵な色があるの
私の紅白（コウハク）は紅白（あかしろ）


東方（トウホウ）の東（ひがし）の方（かた）に
取り戻そう 人気（ニンキ）と人気（ひとけ）
夢幻（ムゲン）と夢幻（ゆめまぼろし）とが出逢えば
素敵な事があるの
私の紅白（コウハク）は紅白（あかしろ）

柔い秋雨に　空は烟り
乙女のこころ　穏やかにさめて
揺れる暁　夜闇はとけて　雲居に消えるの
寄せる朝風　口付けて

◆何を求める？
　その目に何を見つめる？
　心は何によろこぶ？
　あなたは何処へと向かう？

空に上った願いは　淡い朝雲に　ah
虚実は廻（メグ）り　相食む　乙女の名に乗せて

※望みを満たすべくいざ競わん！

遠く求めた　真実（こたえ）に触れて
閉じた目蓋を　朝日が撫でる
露浮く　風に揺られる花は
そして確かに頷いた


遠く願いは地に落ち　麦穂は揺蕩う　ah
虚実は消えて　さやかに　乙女の名は響く

※繰り返し

遠く求めた　真実（こたえ）は失せて
眠る彼女を　若葉が撫でる
露浮き　風に揺られた花は
そして静かに散り消えた


何を求める？
この目に何を見つめる？
心は何によろこぶ？
わたしは何処へと向かう……？

かつて欲した　真実（こたえ）求めて
今留めるは　時告げの声
宵に　染め抜かれた大空は
風に踊る花弁（はな）を溶かす


そして乙女は舞い降りた

変わり果てた 外のセカイ カラダ
ワタシとアナタ 70°違う↑↓

変わらぬまま 内なるココロ 想イ（ソウ）
アナタとワタシ 110°違う↑↓

ヌクモリスガリ ワタシ 「ソレデモココニイタイ 君シカイナイ」

　ハクレ ノミコ 血ヲ吸ウ鬼 危険ナヨル イビツナ月
　ハクレ ノミコ ヤミノ雀（スズメ） アクノ蛍（ホタル）　ヒトノトリメ
　ハクレ ノミコ 紅キ月光（ヒカリ） 明ケナイヨル 高キ宙（ソラ）ノ
　ハクレ ノミコ 恋慕（コイ）ノヤマイ 現（ウツツ）ノサト 幻想（ユメ）ノカンナギ

アナタと二人 木漏れ月の下 妖怪退治

　ハクレ ノミコ 血ヲ吸ウ鬼 危険ナヨル イビツナ月
　ハクレ ノミコ 温モリニ縋リツクヨル 鳥籠（カゴ）ノ中デ
　ハクレ ノミコ 紅キ月光（ヒカリ） 明ケナイヨル 高キ宙（ソラ）ノ
　"ハグレ"ノミコ 結界ノハザマノ中デ オワラナイヨル

咲き誇れ花よ 夢のように空へと舞って
舞い踊れ花よ 楽園へと罪を運べ

血に染めた薔薇は 紅い霧の中へ溶けて
雪桜の空 薄紅に散る刃金（はがね）
鬼灯（ほおずき）の夜行 淡く疎（あら）く妖（あやかし）を照らせ
清（かそ）けき月夜 還る暦、竹は咲いた
瀧（たき）渡る濡羽（ぬれば） 秋の風に染まる楓
罪吸う桜 彼岸の野に狂い咲け

きらり ふわり 綺（あやに 彩（あやに 春の 風に 花は 咲いて
しとり ゆらり 艷（あでに 艷（つやに 夏の 雨に 花は 濡れて
ひらり はらり 徒（あだに 清（さやに 秋の 空に 花は 舞って
ほろり じわり 現（あらに 新（あらに 冬の 土に 花は 還る

紅霧の果てに 狂気孕む血染めの荊棘（いばら）
皐月の桜 狭間（はざま）別つ八雲の垣
御伽の郷よ 萃（あつ）まる夢 百鬼夜行
儚き月夜 幽（かそけ）き海渡る船
御阿礼の記憶 縁起紡ぐ九世（くぜ）の賢者（サヴァン）
紫の彼岸 天地人（あめつちひと我も知る

咲き狂え花よ 人も神も御霊（みたま）も空も
散り果てよ花よ 楽園の罪贖え

ひとり爪弾く Melody-Line
数多の命 五線に浮かべて
私は　世界を歌うわ

ひとり爪弾く Melody-Line
私は　世界を歌う
ひとり爪弾く Melody-Line
私は　世界を歌う

◆果て無き時の中で
　揺蕩う闇 静寂を湛え
　流れ行く 浮世離れて
　ただ私は 因果を見よう

　分かたれた 御霊を散らし
　さざめく 運命の音を鳴らし
　掻き消えるなお愛おしい 末を看取ろう

◆繰り返し

さみしさに
あてられて
すこしずつ
惑う

揺らめいた 密やかなSign
あたたかな 幽かな吐息は
凍ってる 霊を融かして
呼びかけた “私とともに”と

唯一は ふたつに
ふたつは 二方に
形受けた霊は 今二つに分かれ

形在るこの世/夜を
魔の少女は踊る
何人も彼女を 遮ろうはずもなく……！

◆繰り返し

果て無き時の中で
揺蕩う闇 静寂を湛え
流れ行く 浮世離れて
ただ私は 因果を見よう

ふたり爪弾く　Melody-Line
数多の命 五線に浮かべて
『わたし』は この場所で因果歌うわ

青く、高く 届かないよ
手を伸ばしてみても
途切れそうで 果てない空
この手に掴みたくて

目に映る
光舞う世界
窓叩く その風に
色は見えない


青く、高く 届かないよ
手を伸ばしてみても
心の空 仰ぐ私は
幻影（まぼろし）の中に消えて

白く、遠く 遥かな光
眩しさは毒に
砕けそうで 消えない空
この手に掴みたくて


目を閉じて
まどろみのような
街の影を追い越して
走るその彼方に

青く、高く 届かないよ
手を伸ばしてみても
心の空 仰ぐ私は
幻影（まぼろし）の中に消えて

白く、遠く 遥かな光
眩しさは毒に
途切れそうで　果てない空
塗り潰してみる？

紅く、疾く 回れ雲よ
私を踊らせて
柘榴の霧　叫べ空よ
血の嵐　吹き荒れろ

翼朽ち果てるまで